BeOS R4.5.1/4.5.2/R5のAdaptec SCSIドライバ(aic78xx)にパッチをあてて、 以下のSCSIアダプタのうちいずれか一つを使用可能にします。
AHA-2930Uの日本語リテール版は、AHA-2930CUになります。
注意: このパッチは、意図的に、元のドライバを直接書き換えるように作ってあります。 また、作者は上記のSCSIアダプタを所有しておらず、 実機で動作を確認したわけではありませんので、 完全な動作の保証はできません。 安定動作を確認するまでは注意して使ってください。
BeOSがすでに(IDE HDDなどに)インストールされているシステムで、 前記のSCSIアダプタを使用可能にしたい場合は、以下のようにします。
シェル(Terminal)で、本パッケージを展開してできたディレクトリに移動し、 シェルスクリプトを実行してパッチを当てます。
$ cd patchaic-X.XX $ sh patchaic.sh aha2930u2
aha2930u2の部分は適宜変更してください。
これにより、Adaptecドライバ(/system/add-ons/kernel/busses/scsi/aic78xx)にパッチを当て、指定のSCSIアダプタで使用可能にします。 元のドライバは、aic78xx.gzとして保存されます。 もし指定を誤った場合は、以下のようにして元のドライバを復元し、やり直してください。
$ cd /system/add-ons/kernel/busses/scsi $ gunzip aic78xx.gz
SCSIProbeやDriveSetupで、SCSIアダプタおよびデバイスが認識されていることを確認します。
前記のSCSIアダプタに接続されたSCSI CD-ROMやSCSI HDDを使用して BeOSをインストールするには、以下のようにします。 お手持ちのインストールCDがR4.5またはR4.5.2/R5のどちらであるか確認しておいてください。
当該SCSIアダプタを認識できるインストールフロッピーを作成します。 BeOS、Linux、*BSD、Windows 95/98/NT/2000のいずれかの環境が必要です。 ブランクフロッピーを用意します。 また、R4.5をインストールする場合は、あらかじめR4.5.2のインストールフロッピーイメージを入手しておきます。
本パッケージを展開してできたディレクトリに、 R4.5.2かR5のインストールフロッピーイメージをzbeosというファイル名で置いておき、 シェルで当該ディレクトリに移動し、以下のようにスクリプトを実行します。
$ cd patchaic-X.XX $ sh mkflp.sh aha2930u2
aha2930u2の部分は適宜変更してください。
なお、R4.5.1以降のインストールフロッピーがあれば、 zbeosを用意しなくてもかまいません。 その場合は、スクリプト実行中にフロッピーを入れるよう求められます。
本パッケージを展開してできたディレクトリに、 R4.5.2かR5のインストールフロッピーイメージをzbeosというファイル名で置いておき、 DOSプロンプトで当該ディレクトリに移動し、以下のようにバッチファイルを実行します。
C:\>CD patchaic-X.XX C:\patchaic-X.XX>MKFLP aha2930u2
aha2930u2の部分は適宜変更してください。
作成したインストールフロッピーを使ってBeOSをインストールします。 終わったら再度インストールフロッピーを使って起動し、 SCSIProbeやDriveSetupで、対象のSCSIアダプタおよびデバイスが認識されていることを確認してください。 この時点ではまだSCSIハードディスクから直接起動することはできません。
R4.5をインストールした場合は、R4.5.2のアップデートモジュールを用意し、アップデートします。 アップデートが終わったら再度インストールフロッピーを使って起動します。 R4.5.2以降のCDでインストールした場合は不要です。
上記「BeOSがインストール済の場合」で紹介した手順に沿って、 HDD上のドライバにパッチをあて、再起動します。
以上で、SCSI HDDにBeOSをインストールして起動できるようになります。 作成したインストールフロッピーは保存しておいてください。 なお、今後BeOSのアップデートモジュールがリリースされた場合、 お使いのSCSIアダプタをサポートしていることが明らかでない限り、適用しないでください。
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