MuTerminalを使う
*メニューの表記などは英語メニューのものです。各国語(日本語等)に切り替えた場合は変化します。
起動
起動すると、次のようなタイトルバーのウィンドウが開きます。

ここで、MuTerminalの横に丸かっこで括られている数字はMuTerminalが接続されている端末デバイスファイルの名前です。上記の場合、開いているデバイスファイルは/dev/tt/p0になります。その横、角かっこで括られている文字は現在MuTerminalで利用できる文字コードです。
メニュー
MuTerminalには次の4つのメニューがあります。
[Terminalメニュー] [Editメニュー]
[Codingメニュー] [Helpメニュー]
Terminalメニュー
- Switch Terminals
別のMuTerminalにフォーカスを切り替えます(BeOS標準のTerminalにあるSwitch
Terminalsと同じ機能です)。MuTerminalが一つしか起動していない時は何もしません。
- Start New Terminal
新しくMuTerminalを起動します(BeOS標準のTerminalにあるStart
New
Terminalと同じ機能です)。同時に起動できるターミナルの数は64個までです。ただし、標準のターミナルが既に起動してたり、外部からTelnetログインされている場合、それらすべてと合わせて64個までです。
- Preference...
初期設定(Preference)パネルを表示します。
- Page Setup...
プリンタの設定をします(暫定対応)。
- Print...
画面表示部分およびスクロールバッファの内容を印刷します(暫定対応)。
- Quit
MuTerminalを終了します。
Editメニュー
- Copy
マウスによって選択された領域の文字列をクリップボードにコピーします。
- Paste
クリップボードにある文字列をカーソル位置に挿入します(動作中のシェル、プログラムによっては正しく表示されない場合があります)。
- Select All
画面およびスクロールバッファをすべて選択状態にします。
- Clear All
画面およびスクロールバッファを消去し、カーソルをホームポジションに移動します。
Codingメニュー
- MuTerminalで使用する文字コードを切り替えます(MuTerminalで使用できる文字コード)。シェルから出力される文字は指定した文字コードからUTF8に変換されて画面に表示されます。また、キーボードから入力されるUTF8コードは指定した文字コードに変換されてシェル側のアプリケーションに送られます。なお、メニューによる文字コードの設定は現在のMuTerminalセッションのみ有効です。再起動後も設定を有効にしたい場合はPreferanceパネルで文字コードを設定して下さい。
- なお、ISO-2022-JPは表示に関しては全てのモードで表示可能です。
- また、初期設定でマウスボタンにこのメニューの呼び出し機能を割り当てることができます。
Helpメニュー
- Help...
help画面(この画面)をNetpositiveで表示します。
- Show Command Help...
Documentationの中にあるシェルコマンドマニュアル(英語)を表示します。
- Show GPL...
GNU Public
LicenceをNetpositiveで表示します。
- About MuTerminal...
アバウト画面を表示します。
その他の機能
アイコンのドラッグ&ドロップ
TrackerからMuTerminalのウィンドウにアイコンをドラッグ&ドロップすることによりそのファイルのフルパスをカーソル位置に表示することができます。
注意!
動作中のシェル、プログラムによっては正しく表示されない場合があります。
キーボード操作
通常の操作の他、画面のスクロールをさせることができます。
- Shift + ↑、Shift +↓
画面を1行上、または下にスクロールします。
- Shift + PageUp、Shift + PageDown
画面を1画面上、または下にスクロールします。
マウス操作
マウスボタンは、初期設定にて次の機能を割り当てることができます。
- 領域選択
マウスを使った文字選択を行います。シフトキーを押しながらマウスをドラッグすると、既に選択されている領域に追加して選択することが出来ます。また、既に選択されている領域内でコントロールキーを押しながらマウスをドラッグすると、領域のテキストを他のアプリケーションにドラッグ&ドロップでコピーできます。また、PreferenceパネルのMouseタブのDragging Copyのチェックボックスをチェックすると、コントロールキーを押さなくてもドラッグ&ドロップコピーできます。
- 文字コード変更用ポップアップメニュー表示
ボタンの押された位置に、文字コード変更用のポップアップメニューを表示します。
- ペースト
ペースト動作を行います。このとき、スクロールバッファを含む画面上に選択されている領域があればその領域のテキストをペーストします(xtermライク)。選択されている領域がなければクリップボードにある文字をペーストします。
起動時のオプション
MuTerminalをTerminalやシェルスクリプトから起動する際に、オプションを指定することができます。
書式: MuTerminal [OPTION [VALUE]] [SHELL]
- -p, --preference
初期設定ファイルを読み込みます。初期設定ファイルは、プレファレンスパネルでSaveしたものを扱います。
- -t, --title
タイトルバーに好きな文字列を指定できます。また文字列中に%sをいれると、1つめがPTYデバイスに、2つめが現在のコードになります。
例:MuTerminal -t 'hogeTerm (%s) [%s]' --- hogeTerm (p0) [UTF8]などと表示されます
- -geom --geometry
起動時のウィンドウのサイズを文字単位で、ウインドウの位置をドット単位で指定します。
例:MuTerminal -geom "80x25+100+100"
- -fg, --text-fore-color, -bg, -text-back-color
テキストの前景、背景色を指定します。色にはRGBのコードか、カラーネームを利用できます。カラーネームは/etc/rgb.txtを参照して下さい。
例:MuTerminal -fg "#FFFFFF" -bg "#000000"
MuTerminal -fg "white" -bg "black"
- -curfg, --cursor-fore-color, -curbg --cursor-back-color
カーソルの前景色、背景色を指定します。
- -selfg, --select-fore-color, -selbg --select-back-color
マウスでの選択領域の前景色、背景色を指定します。
- -imfg, --im-fore-color, -imbg --cursor-back-color, -imsel, -im-select-color
IM利用時の前景色、背景色、及び選択文節の背景色を指定します。
- シェル指定
シェルとなりうるコマンドを指定することで、bash以外のシェルを利用できます。
例:MuTerminal -t Log /bin/tail -f /var/log/syslog --- syslogを表示する
初期設定
MuTerminalはTerminalメニューのPreferenceから呼び出されるPreferenceパネルで各種設定を行います。
Saveボタンを押すと、現在の設定を保存し、次回以降、その設定で起動します。Revertボタンを押すと、各設定をPreferenceパネルが開く前の状態に戻します。現在のセッションのみ設定を有効にしたい場合は、Saveボタンを押さずにPreferenceパネルを閉じます。このとき"Save change this preference panel?"と聴いてくるので、"Don't Save"を選びます。
Save as fileボタンで現在の設定をファイルとして保存できます。保存した初期設定ファイルをダルブクリックすることにより、いくつもの設定でMuTerminalを起動することができます。またここで保存したファイルを-pオプションを利用してコマンドラインから起動することもできます。
アピアランス設定(Appearance)
- Half Width Font, size
画面に表示する半角フォントのフォント及びサイズを指定します。
- Full Width Font, size
画面に表示する全角フォントのフォント及びサイズを指定します。
- カラーコントロール
- Text Forgound Color
テキスト文字色を指定します。
- Text Background Color
テキスト背景色を指定します。
- Cursor Forgound Color
カーソルの色を指定します。
- Cursor Background Color
カーソルの背景色を指定します。
- Selection Forgound Color
選択部分の文字色を指定します。
- Selection Background Color
選択部分の背景色を指定します。
- IM Forgound Color
インライン変換時の文字色を指定します。
- IM Background Color
インライン変換時の背景色を指定します。
- IM Selection Color
インライン変換時のカレント文節の背景色を指定します。
マウス設定(Mouse)
- Select resion
文字選択を行うマウスボタンを設定します。Disableにするとこの機能は働きません。
- Paste text
ペーストを行うマウスボタンを設定します。Disableにするとこの機能は働きません。 - PopUp Menu
文字コード変更用サブメニューを表示するマウスボタンを設定します。Disableにするとこの機能は働きません。
- Cursor image
Terminal上のカーソルの種類を設定します。現在はハンドカーソルとIビームカーソルのいずれかが選べます。
- Dragging Copy
オンにすると、マウスで指定した領域のテキストをドラッグ&ドロップで他のアプリケーション(またはMuTerminal自身)にコピーできます。また、このチェックボックスをオンにしなくても、コントロールキーを押しながら領域をドラッグする事で同様の操作が可能になります。
シェル設定(Shell)
- Columns
画面の桁数を設定します。
- Rows
画面の行数を設定します。
- Shell
MuTerminal起動時に起動するシェルを記述します。オプションも指定できます。パスはフルパスで入力する必要があります(例:/bin/sh
-login)。無効なパスなどを指定した場合は、アラートが表示され、/bin/sh
-loginが実行されます。
-
History Size
逆スクロールバッファのサイズを行数で指定します。
言語設定(Language)
- Character Code at Launch
MuTerminalの起動時に使用する文字コードを指定します。現在のセッションの文字コードは変更しません
- GUI Language at Launch
メニューやプレファレンスパネルの起動時の表示言語を設定します。文字コードと異なり、変更はMuTerminal本体およびPreferenceパネルに即座に反映されます。
- IM Aware
インライン変換を行うかどうかを指定します。
MuTerminal Help File : usage.html,v
Last modified : 2000/02/07 11:20:19