ここでは、作者にこれまで寄せられたMuTerminalに関する良くある質問とその解答(FAQ)について述べてあります。
2つの理由によって、MuTerminalにおける日本語の表示は英語等の表示に比べると遅くなります。まず1つめは、MuTerminalが全角文字を1文字ずつ画面に表示するようになっているからです。これは主に文字幅の問題によって、このようになっております。英語の場合は、一度に最大80文字(端末の横幅が80桁の場合)表示します。もっとも、このことによる速度低下はさほどではありません。
2つめの理由は、BeOSがビットマップフォントを持ち合わせていないからです。BeOSは全てのフォントを毎回アウトラインフォントから演算し、しかもアンチエリアシングして表示します。このため、フォントキャッシュ上にないフォントを表示すると当然遅くなります。
そこで、解決法として「全てのフォントをキャッシュに入れてしまえばよい」 ということになります。 ごろ〜さんのBeReady?のBeOS高速化計画を初め、 BeOS FAQページなどで既に紹介されている 有名な手法(?)ですが、以下のように行います。
この操作によって、表示されたフォントがフォントキャッシュに保存されます。もう一度cat kanji.utf8を実行して見て下さい。劇的に速くなっていることが分かるかと思います。
標準のTerminalはANSI準拠Terminalですが、MuTerminalはxterm互換Terminalのため、一部TERMCAPが異なっています。
標準のTerminal同様、lessコマンドやemacs終了時に画面がクリアされないようにするには、/etc/termcapファイルの1248行目を次のように修正します。
:te=のteの前にピリオドを追加します。これで、標準のTerminalと同様の動作をします。/etcのファイルを直接編集するのが嫌な場合は、ホームディレクトリにコピーして.profileにexport TERMCAP=/boot/home/TERMCAPと記述して下さい。
修正前 :te=\E[2J\E[?47l\E8:ti=\E7\E[?47h:u6=\E[%d;%dR:\ 修正後 :.te=\E[2J\E[?47l\E8:ti=\E7\E[?47h:u6=\E[%d;%dR:\
暴威さんページのBeOS CustomizeGuideや、 BeOS FAQにも載っていますが、例えば次のように設定します。
export PS1='[\h] \w > 'これでプロンプトに [bebox] ~/ > と表示されるかと思います。 この他に設定可能なオプションとして、"\u"(ユーザー名)、"\t"(現在時刻) などがあります。<\P>
さらに、この部分の色や属性も変えたいという場合は、.profileに以下のように設定します。
BLUE='[34m' RED='[31m' US='[4m' UE='[1m' NONE='[m' export PS1='\['$US$BLUE'\][\h] \['$RED'\]\w\['$NONE'\]> 'これでプロンプトには [bebox]~/tmp> などと表示されるかと思います。
MuTerminalのヘルプメニューからShell Command Help...を選んで見て下さい。ヘルプが表示されます。ただし英語です。どなたか、これを翻訳してnaan studioにcontribしてください^^;
Sorry, BeOS's Not UNIX :-)
Sorry, BeOS's Not UNIX...といいたいところですが、便利な機能であれば、どんどん追加しますので、メールを下さい。